いやあフランスでのテロ事件、複雑ですわ。
確かに殺害したことについては心底怒るべきでしょう。

とはいえ問題になっている表現の自由ですが・・・
風刺とか皮肉でいろんな批判することについては面白いものもあるし、
直接いえない弱者の叫びとしては素晴らしいツールだと思います。
そして規制には大反対です。
しかし今回襲撃された会社のものには侮辱を感じましたから複雑w

日本の福島放射能被害についても揶揄していましたよね。
そのときの絵を見たときの不愉快な感覚・・・
そこには優しさとか思いやりの感覚は微塵もなく、ただただバカにしたとい
うか、改めてほしいという気持ちを込めたものでもなく醜悪な印象でした。

日本に対するものは政治的な批判だったからまだ我慢できたものの、
宗教となると受け止め方はまったく違ったものになると思いますね。 
なにせ宗教には生き様とか、人生とかも反映しているわけですから、
他宗者の批判は慎重であるべきでしょう。

現に今回の事件でフランスでは大規模デモがあったものの、それに対する
コメントの中にはキリスト教の排外主義を逆に感じるというが目立ちました。
つまり他国、他宗教、他社などの風刺はしても、キリスト教関係のそうしたも
のはあったんでしょうか。

もしなかったなら、単なる嫌がらせレベルとしか思えません。
現時点でネット検索するとイスラム教関連の風刺ばかりのようでした。
都合のいい対象しか批判しない風刺をはたしてどう考えるべきか。

そして表現の自由といえば、日本国内のヘイトスピーチに向けられている
反応も考える必要があるでしょう。

橋下市長の発言からいえば「一定の民族や一定の人種のみを排除するよう
な発言をするな」と言ってましたから、そういうのをヘイトスピーチとして考える
にしても、逆になぜ排斥しようとしているのかも同時に考えるべきかな。

とはいえ、「死ね」「出て行け」という表現についてはオイラも大反対。
なぜ死ねと言いたくなるのか、なぜ出て行けなのかを具体的に主張しないと!
暴言や過激な行動はどっちもどっちと受け止められて終わりですよね。

ヨーロッパでも移民排斥運動が盛んになっています。
日本サヨクは日本国内のそうした運動はヨーロッパではないと声高に叫んで
いましたが、実際には殺人もあるくらい日本よりもはるかに深刻・・・

こうした運動が激化する原因を目をそらさずきちんと向き合うことの方が重要
で、単に規制し、禁止することでアンダーグランド化することの方が、さらに
深刻になり、ヘイトクライムを生み出す温床になると思います。
何にせよ「過激なもの」は、いくら自由でも考える必要があるでしょう。

思えば冷戦が終了し、世界は平和になると思っていました。
それがまさか今のような状態になるとは・・・

今回のテロが世界に発信されると、アフリカのボコ・ハラムが少女を使い自爆
テロをしているというニュースも今頃?報道されています。
確かに怒りを感じるし、何とかしてほしいと思う。

でもいつも思うのは、それらの武器を作り、売ってる国はどこなのかということ!
国連安保常任理事国じゃないの?
フランスの風刺作家よ、なぜそこを叩かないのか!
それが一番言いたい・・・