サザンの桑田が好きだという人は大勢いるけど、嫌いだという人を聞いた
ことがなかった。それなのに最近では・・・増えてますねw

ご存知の人もいるかと思いますし、詳しいところまではあまり知らないんで
ネットニュースからの反応になりますが、何でも紅白で安倍政権を揶揄した
とか、その後のライブで紫綬褒章をポケットから取り出し云々。

ミュージシャンや作家とかには反権力が多いもの、しかしきちんとした勉強
をし、理解し、覚悟した上でそうした行動に出るのはいいと思う。
しかし流れとか、安易な発想とか、そうした方がカッコイイみたいなファッショ
ン的なものだとしたら、がっかりな印象しかありません。

褒章にしても、そうした行動するなら受賞を拒否すればいい。
嫌いだけど大江健三郎氏は真っ当だと思う。
また国民栄誉賞にしても、固辞された方々がいるように、そもそもが頭を下げ
ていただくものなのだから、もらってポイは子供並の思考回路かなと。

桑田が作詞の中で愛だの悲しみだの書くのであれば、それは他者への慈し
みの心で表現しているものだと思う。それらに感動した人からすれば、同じ
ように受賞された方々への気持ちも考えられないような人間の曲など、
もう聴きたくもないという人が増えても仕方ないよなあ。 

人々に間違いを気づかせ、自分たちの主張を上手に伝えるのが、本当に素
晴らしい表現者じゃないのかな。
怒りや憎悪をそっとしまい、詞にあるような愛する気持ちを向け諭すことで、
ほんの少しだけど世の中を変えていく、そんな力が音楽だと思う。 

沖縄の有名ミュージシャンは「すべての武器を楽器に」というスローガンで
いいなと思ったけど、本人は過激で楽器を兵器にしようとする勢いw
なかなか思いが通じないとイライラするだろうけど、逆になぜ届かないのか
というのを考えることも近道なんじゃないかな。

有名になり、ある程度裕福になると、ある意味権力者にもなる。
そうなると一部の人の中には弱い一般人をバカにし、愚かだと思うようになるんでしょう。
しかしそれこそが批判してきた人と同じ土俵に上がったことになる!
愛を歌っていた人が哀の目を向けられるときほど悲しいものはないですよね・・・