ある番組の教育論のなかにスポーツをしてきた子としてない子では、将来
年収の差が4~5%出るというのがありました。
詳しくは覚えてないけど正社員になりやすい、集中してがんばれるなんかが
あったように思います。

自分はスポーツを通じて多くの子に接してきて、昔と違い最近気になること
があります。どういうことかといえば、こちらが指導することについて、
拒絶反応を示す子がちらほらいるということ。

例えば、ある子を呼んでもっとこうした方がいい、ああした方がいいとか、
サッカーの指導では叱ったり、一方的に話してはいけないとされていて、
なぜそうするのか、そうしたらダメなのか質問形式で考えさせるんです。

そういう時に嫌な顔をしたり、聞く耳を持とうとしなかったり、とにかく
態度や顔にそうした反応を見せる。
こういうのが初めて入部したり、歴の浅い子に顕著に目立ちます。
ずっとそうだったのかといえば、ここ5年前後から気づきだしたかな?

思うのが、大人から何か言われると怒られている、注意されていると思い
込むんでしょう。丁寧に指導することで半年から1年も経てば、きちんと
教えてもらってるんだということで治るんですけどね。

子供を取り巻く環境に家族以外の第三者の大人とか、せめてじいちゃん、
ばあちゃんくらいがいればそんなこともないでしょう。
そういうのが全くない子の傾向ではと考えてますが、もちろんこれは想像。

だから、スポーツクラブなんかで指導を受けたり、学校以外で大人と関わった
り、スポーツの練習、勝敗、ミスを許したり許されたり・・・そういうことを
経験するしないは社会に出てるとかなり影響するように感じますね。

もちろんスポーツに限らず、習い事や音楽、芸術でもおなじような環境が
あれば変わらないでしょうが。
ただそちらについて個人的な経験がないんでわかりませんけどw

自分としては、指導し関わった彼らが成人し会った時に、にこやかに近づいて
くれるときに心底喜びを感じます。
サッカーの指導の一つにも地域に貢献する若手の育成という目標があります
から、微力ながらお手伝いができたかなって。

それ以上に彼らや彼らの家族から、やっててよかったと思ってもらえば一番。
特にスポーツ自体はそんなに出来なかったけど、遠くから地元の友達もいない
のに通い続けた子や、接触プレイができなくて最後の最後にこっちが勇気を
もってアタックしろ!と指導し泣きながらやってくれた子。

自分はコーチでも脇役の方ですから、そういう子を特に褒めるようにしました。
そしてその後どうなったかを本当は書きたいくらいですが、ご想像にお任せ
します。もちろん素晴らしいのひとこと!

また指導では脇ですから、コツを教えてます。
だから中には舐めてくる子もいるんですよw
ため口だったり、甘えたり、一応これでも昔は怖がられた人間なのに・・・w
知ってる人は顔をしかめたり、子供を注意するけどそれでいい。

そういう子も数年たち、大きくなって会う時には言葉使いが激変!
そういう変化を目の当たりするのも楽しい。
みんな眼の輝きが違うこと!

世の中はコミュニケーション能力が云々って話が多いですよね。
少なくとも集団競技経験者にはそうした悩みは少ないように思います。

自分もいろんな人に会い、いい人やな人を見分ける能力が身に着いたのも
長年スポーツをやってきたことも一つにあると感じます。
これからもまだまだ続く、小さな子たちの出会いは楽しみだし成長も!
子供を自立独立させるならスポーツをぜひ。