東京都が私立高校の無償化を検討してるという。
それにしても時代は変わりましたね。

自分たちのころはまだ家庭が貧しくても優秀な人というのがいて、実際
国公立大に行く人はそういう人、家庭が裕福な人は私立大学という感じ、
それがいつしか難関大のすべてが裕福じゃないと難しくなった。

 こうなったのはやはりバブルの影響でしょうか。
またエスカレーター式とか付属校もかなり増えたし、 塾も都市部しかなか
ったものが地方にもかなり分散してます。

幼稚園や小学校くらいからお受験がスタートし、そうなると金、金、金で
年間ン百万必要になってくれば確実に格差が出ますよね。
そのくせ子供の人口は半分近く減ってるというのがなんとも・・・

ただ言いたいのはちょっと別のこと。
ある意味お金をかければ学力が保証されるってことも考えれません?
医療にしてもお金をかければいくらでも死亡率が下げられるようなもので
学力はある程度お金があれば難関への進学率が上がっていく。
もちろん金をかけてもバカな人は結構いるみたいだけどw

ドキュメンタリーで見た二つの事例が特に印象に残ってます。
一つはアメリカなんかでは里親になる人って多いじゃないですか、孤児を
裕福な人が引き取り世話をするんだけど、そういう家庭の子供を追っていく
と進学率もいいし就職もかなりいい。

遺伝子によって学力や運動能力がどうこういう話があります。
しかしそれだけでは説明がつかない。
孤児の親はたぶんそんなにIQが高いとは思えないけど、きちんと育てられ
ればつまり遺伝子よりも環境がきちんとしていれば学力もアップすると。

日本では最近親が我が子を殺す事件が多い。
そういうことを考えると裕福な人が育てられる環境が整備されればと思う。
ただ本来ならリベラルな人が提唱すべきものなのに、そういうことには不寛容
だから日本のリベラルには絶望してますw

二つ目はおよそ勉強とは縁のないいわばちんぴらのようなだった人が、ある日
酒場で殴られ意識を失ったという。回復後、急に人格が変わりまたなぜか数学
に目覚めるようになってしまった。

今までまったくわからなかった数式が頭の中にあふれ、目の前のありとあらゆる
物が幾何学計算されたようなものに見える。
大学に入り直し、まったく別の人生を歩むことになったというもので、これを
見たとき人間の潜在能力にはかなりのものが眠っていて、単純にそれらが引き出
せない何かがあるんじゃないかと。

面白いのはそうした頭脳明晰になったことと引き換えに人格も変わり、今までは
人と交流するのが好きだったのに正反対になってしまったこと。

こういうのは天才によくありがちだし、サヴァン症候群なんかでもよくいわれて
ますよね。脳が何かに偏ると別の何かを犠牲にしてしまう。
バランスよく人間社会を送るために、ひょっとしたら誰もが脳内の天才的な機能
を犠牲にしているのかもしれません。

どうですか、これらの事例を考えると誰もに可能性があると思うし、そのために
はきちんとした環境が大切だと思えません?
そういうのが各家庭でまちまちというのは国として不幸であり、やはり平等に
機会が設けられ、いろんな環境の人が国の運営に関わってこそ繁栄していくと
思うんですよ。

だからオイラは自分たちだけがっていう思考のムラ構造が大嫌い!
でも実際には多いこと!特に物事に不寛容な組織、団体、人にね。
それはどこかはもう書かなくていいでしょう。
日本をダメにしてる正体・・・