政治の流れを見てると確実に存在し、絶対的影響力があるのが利権。

選挙の投票率を観察していると、投票に関係のある人とない人の差が
数字に現れているんじゃないかとも思います。

特に違法行為までしてあれこれしようとするのも、自分のポケットに
関係しているからで、そうじゃなきゃ必死にもならないでしょ。

もちろん理想を持ち、イデオロギーにとらわれず善意で投票する人も
いると思うけど、今のような状態にはたぶん幻滅してるはず。
それくらい異常で閉塞感のある状態が続いていると思う。

いくら選挙が民主主義の基本とはいえ、小選挙区制度や死に票の多さ、
立候補者への不満など嫌になってしまう。

先日のある調査で東大生や若い世代の多くが自民党を選択しているという
データが発表されていました。
これについて野党は驚きを隠しきれなかったようです。

多くの年寄りは若い時期というのは反抗的であったり、反権力の傾向がある
と信じているし、それにも増してインテリは現状を打破したがるものという
イメージもあるから、保守的な若者というのは意外に思っているんでしょう。

自分が最近感じている政治問題の本質はそこです!

ひと昔前の進学状況を考えたとき、勉強ができれば家庭環境が厳しくても
奨学金とかで何とかいける時代という印象がありました。
公立からも難関校にたくさん行ってました。今の中年以上の高学歴者の家庭
を調査すればごく普通という率はかなり高いと思う。

奨学金は今でもある制度ですが、返せないことが問題になってますよね。
昔は仕事の心配をすることもなく、少しずつ返すというなら誰だって
借金ができた時代、でも今はどうでしょう。

自分の若いころを思い出すと、ビデオデッキさえ軽く15万円くらいしてもので
エアコンや冷蔵庫のようなちょっとした商品も高額だし、仕方なくローンで
購入したものがたくさんありました。

それでもアルバイトでいくらでも返せる時代で、ちょっとした贅沢が可能な
時代。バブルの恩恵は直接受けられなかったけど、先行きへの不安がなかった
ことは今よりも確実に良かったと思います。

それに対して現在の状況は日本のトップクラスの大学は裕福な家庭じゃないと
ほとんど無理というデータをちらほら見ます。
学生生活もアルバイトの状況などはデフレで厳しい。

友人、知人いろいろ見聞きしても教育費への莫大な投資を考えれば、生活
で精一杯の人が子供の進学をどこまで手厚くできるというのか。
子供も安いバイト代では家賃とスマホ代などの生活費に終始しているのかも。

ただ普通に大学に行かせるのはそんなに厳しくない。
若者の人口はおよそ半分ですから、テストの難しさは昔ほどではないぶん、
難関校への切符がある意味投資で何んとかなるようです。
行くは容易いが、行ってからが地獄・・・

野党なんかには東大出身の率が高いようですが、彼らの思うリベラル思想
と現状の家庭環境は今後どうリンクするのか。
そもそもリベラルは富の分散や機会均等でしょ。

加計学園の追及でも貧困層への救済というものじゃないし、森友も私立の
学校だし、そもそも最近の野党に弱者救済の案が出たなんて記憶にない。
旧民主党が消費税増税を後押したに至ってはもう不信の塊りですよ。

非正規を正規雇用に、最低賃金アップ、労働環境の整備、ベアアップなどを
労働組合に進言したのが安倍政権というのなんて、野党は何をしてるんだと
しか思えないしね。

本来は恵まれなかった不満層の受け皿になれそうなのに、自分たちの選挙の
生き残りしか頭にないと見透かされ、終始政局ばかりしか言わないんだから
そりゃあ人気が無くなりますわ!

今は景気が回復傾向にあるとはいえ、地方は疲弊したままだし、先日はキー
ワードとして日本人以外への手厚い補助にかなりの不平不満が鬱積してると
書きましたが、それも主にやっているのは野党だしね。

人間には超能力があると思ってます。
多くの人が念じればそのような方向になっていくと・・・
であるなら、滅びるべきはどこの誰になるのかは自然の流れでしょう。