プロ野球を見なくなってずい分経ってしまった。

嫌いになったわけじゃなく、ネット放送などに慣れてしまうと好きな
ときに好きなように見れるため、録画することのない野球をわざわざ
ライブで見なくなっただけのこと。
しかし数年経過すると選手もわからなくなってしまった。
さらに見なくなってる・・・

応援していた阪神も知らない選手が増え、鳥谷は今やお荷物のように
いわれる始末、時の流れを痛感してしまう。

ただ贔屓の阪神ももはやどうしようもないと思うことがいくつか。
藤浪選手の不調は有名だけど、2~3年経とうとしてるのに復調の兆しがない。
さらに投手陣はそこそこなのに打線がさっぱりである。

この連休は調子がよく、2位に浮上したけど今後を考えると難しいと思う。
そこには阪神というチームの病巣があると感じてますから。

自分は野球解説では桑田氏と谷繁氏が好きです。
彼らは感情的なものをはぶき、野球を研究対象のように客観的に語る部分が
すごく納得いくし、結果を出しなおかつケガをしないテクニックを重視して
るようなところが今の根性論野球に一番大切だと感じます。

先日イチロー選手が現役引退こそ明言しませんでしたが、実質現役から退く
ことになりました。そのさい「自分は野球の研究者のいたい」発言も先の
両人と同じで近代野球を突き詰めて、その先にある後進へのバトンタッチを
考えている姿勢に感銘を受けました。

三人とも野球界では成功者であれど、その現役生活の中では人知れず去って
いく仲間や、才能は有りながら開花しなかった選手、同じくケガで去っていく
ことになった選手など数多くの悲劇にも遭遇してるでしょう。

多くの競技が科学的、先進的になるなかで日本で一番人気の競技はいまだに
精神論がまかり通っています。

自分は野球も好き、サッカーも好きでどちらにも顔を出してきた人間だけど
野球を辞めた人がかなりの確率でサッカーをやりたがるんですよ。
たぶん野球をやる人は他の競技をやることを許されない環境にあり、辞めたら
堂々と出来るからなんだろうと。

こういうのは本当にかわいそうだと思う。
野球経験者は運動神経いい子が多く、もしもレギュラーを外れても他の競技で
成功する可能性はかなりだし、いろんな体験をするべき。
また野球、サッカー、スキーなどいくつも競技をやってきた経験から、他の
種目からヒントを得ることはかなり多い。

最近は柔道もレスリングやラグビーなど、他の要素を取り入れて成功してる。
野球に続きサッカーが硬直化してるのもサッカー以外に何かをやってないから
応用性がないように思うのは自分だけじゃないでしょう。

長くなったけど阪神に戻ると、まず藤浪選手の問題は精神的なイップスが原因
という意見が多い。たぶん他の球団ならそれなりに対処するだろうけど、こと
注目球団ということもあってかすぐに復活させたがる。

阪神は技術とかメンタルをきっちり科学的にやってないと思ったのが、バッティ
ング不調の選手に練習も芳しくなかったところ「帰れ!」と言ったこと。
コーチって何のためにいるん?
選手の調整任せだったらコーチなんて必要ないでしょw

好調時のフォームと現在を比較するとか、体にケガや疲労がたまってないかなど
きちんと分析すべきでしょう。
出来ないなら帰れなんて古豪の高校野球の部活レベル。
だから阪神の選手は調子がいまいちなんだろうって感じました。

プロ野球でレギュラークラスになる人はたぶん横一線だと思うんですよ。
あそこまで来た人はちょっとしたことで一流、二流、超一流になれるはず。
その証拠に球団でも名コーチは確実に才能を開花させ、あとは本人の努力に任せる
というのがここ最近の流れだと。

好きな解説の正反対で阪神のOBがいます。
彼の発言は「あの子はあいさつがええ」「あの子は親孝行だから」って野球の技術
とは無関係なことを好調に結びつける。
こんなのがいるかぎりダメだこりゃw