2018年06月28日

この世界の片隅に ラストシーン

この原作の最後ほど胸に突き刺さるものはない。
前回は少しだけ触れたので今回はじっくりと・・・

ラストではすずと周作が初めて出会った橋にいる。
ただしそこは原爆で被災した場所でもあった。
周作はすずに会ったことを感謝し、
すずは「この世界の片隅で私を見つけてくれてありがとう」と言う。
「ずっとそばにいて離れんで・・・」

広島のあるところに父を失くした母子がいた。
つましやかに暮らしていたところに原爆投下、母親は腕をもがれ死ぬ。
もう生き返らない母親の横にいた少女。
日に日にウジが湧き自身も何も食べてない空腹に母親の死骸の元を離れる。

すずたち夫婦が橋から離れ、屋台で晩ゴハンを食べていた。
ポロリと海苔巻きゴハンが落ちる。
少女がそれを拾う。
それまで彼女は落ちたものはすぐに口し、そのたびに怒られた。

だが、目の前には母親と同じ片腕のない女性。
広島の街ではあちこちで自分の知り合いじゃないかと誰彼声をかけられて
おり、少女も母と重なり、海苔巻きをすずに与えようとする。

「ありがとう、ええんよ 食べんさい」とすず。
食べ終えるとすずの口元についた米粒も取って口にした。
叱られることもなく安心したのか、すずの腕を抱きしめ
すやすやと寝てしまった。

すずは「あんた、広島でよう生きとってくれんさったねえ」と。(原作)
そして子供がない二人は少女を家に連れて帰ることにする。

しらみだらけの少女を風呂に入れて、そして前回書いた娘を失くした義理の姉の
「去年の晴美の服じゃあ こまいかねえ」のセリフで終わる。



ネタばれ
原作では少女の名はヨーコ。
エンディングでは晴美の服は小さいため、裾を足して作ったスカートを
着ていた。広島で二人で住むはずのすずたちは呉で暮らしていくことになる。

幼馴染の哲は「自分を思い出すときは笑うて思い出してくれ、
それができんなら忘れてくれ」といった。

晴美とは笑った記憶しかないと言うすず。
「じゃけえ笑うたびに思い出します・・・
たぶんずっと何十年たっても」

だいいち泣いてばっかりじゃあ勿体ないわい、塩分がねw
っていうのがまたいい!

悲しみを乗り越えて生きていくということはこういうことか。
忘れればいいってもんでもない、いい記憶を思い出してあげる!
人は心の中では死なないのです。

涙、涙、涙・・・ぜひ見てください!

ドラマではリンさんの話も出てきてほしいです。
あと調べたら、その逸話を含む30分延長の完全版を作りたいという話も。
このアニメはまだ終わってないんですね。

【ネタバレ有】『この世界の片隅に』の感想とあらすじ・伏線を徹底解説!
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追記

このアニメがすごくいいと感じるのは、どうしてもジブリ作品と比較してしまう
んだけど、ジブリのエンディングはその後をほとんど描かず、各々の想像を残す
ことで余韻を残す手法を使います。それも悪くないでしょう。

しかしこの世界のではほんの少し描いているのがうれしい。
戦災孤児ヨーコは北條家の一員となっているみたいで、すず、お姉さんそして
彼女の三人が切れ端を少しずつ違ったもので作った服の描写がある。

また原作ではきちんと書かれていて、映画での天井裏の少女とリンさんは
同一なのかという疑問がわくけど、エンドロールに登場してる。



貧しい家庭に生まれ、奉公に出されるがそこを逃げ出し、すずのおばあさんの
屋根裏に行き付く。そこである夏のすずと会い、スイカと服をもらう。
服をもらったことで街に移動し、そこで遊郭に売られてゆく。

育てられて大きくなったある日、周作に出会う。
字が読めないし書けない彼女は周作に自分の名前と住所を書いてもらう。
そのメモはノートを破ったもので、本編にはほんの少し登場。
原作ではそこからすずがリンとの関係を知る淡い三角関係が。

しかしエンドロールは二人が仲良くしてる姿が映し出される。
最後の最後はリンがたった一人、美しい花ととともに・・・

彼女が爆撃で亡くなったことの描写でしょう。
綺麗だけど悲しくなります。

最後のサヨウナラの手はリンさんのものでしょうね。

taka1346yu at 23:43│ひとりごと