ネットの記事で熱中症の被害者が出ても、夏の甲子園が絶対に
なくならない事情
というのがあり、興味深く拝見しました。

NHKの中継には横に「熱中症にご注意」なんていうテロップを出して
甲子園の中継をするというギャグw
朝日新聞デジタルでは「炎天下での運動やめよう!炎天下での部活を
止める勇気を持て!!!」というブーメラン。

これまで散々いわれながら改正しようとしない姿はまさに憲法改正より
も難しい見えない壁でもありそうな感じ。

そんなに難しいの?
言われてるものとしては時期を変えろ、時間帯を変更しろ、会場を増やし
分散して日程も楽にしろなんていうのが主立ってる。
これってそんなに難しいんだろうか。

記事では3つの理由があがっていました。
(1)「甲子園ムラ」の強い抵抗 
(2)ジャーナリズムの忖度(そんたく) 
(3)「運動部しごき自慢おじさん」が組織の要職に就いている 

それぞれの内容がリンク先で説明されているので、詳しくはそちらを読んで
ください。自分は記事に無かった部分でいいたいことがいくつか。

それは日本の非科学的な運動部の根本がこの甲子園的思考にあるということ。
多くの部活で言われた水を飲むな!これを考えたときどこから来たものかと
いえば、まさに甲子園でしょう。

何十度もの日差しのなかで競技するには何を置いても暑さに強くないといけない。
ばてるというのが一番の敵で、いくら能力や技術があってもパフォーマンスは
下がってしまうことを理由に、運動する人間は暑さに強くないといけないという
信仰が生まれてしまいました。

また野球だけじゃなく他の競技も、野球だってあの炎天下でやってるんだという
バカげた思考から、多くの種目が夏休みでちょうどいいからこの時期に全国大会
をやろうみたいになってしまった。

すべてが大人たちの都合で、夏休みは涼しい場所で学業に励むべきだし、個人的
には新しい体験やチャレンジすべき貴重な時間が、一生スポーツで食べていくわ
けでもない人々の可能性の芽を摘みまくってきました。

野球一筋などという言葉がもてはやされ、レギュラーになれないならさっさっと
辞めて他のことをすれば知らなかった才能も開花してるはず。
そういう犠牲者を数多く見てきた身としては怒りを覚える。

自分は勉強しかしてこなかった連盟の幹部に居座る者たちが、炎天下での運動、
スポーツの負け組、一筋バカを都合よく利用してるとしか思えないんだよなあ。

ほっとけばいいという意見もあるだろうけど、こと野球だけに終わってないから
余計なことだと思いながらも言いたくなるんですよ。

ここ最近はいろんな闇が暴かれています。
そういうのがどんどん明らかにされ、風通しがいい状態になってほしい。