今年度の夏の甲子園100回大会はなんやかんやいっても盛り上がった。
興行的には大成功でしょう。

しかし野球ファンだからこその憂う声も多かった。
これだけ世の中のスポーツに対する目が変わっているのに、いまだに
進歩してないのが高校野球を頂点したアマチュア野球。

ジュニア、シニアリーグといったところはけっこうがんばってるのに
その先の高校野球が今のままではオワコン100%。
と危惧していたら、やはりと思ったのが今真っ最中のU-18アジア大会。

予選で韓国に負けたときは、まだご愛嬌と思ったけど本選で台湾にも敗北。
韓国では70校ほどがエリート教育されていて、それが日本の4000校に勝った
という意見も上がっていました。
それには異論があるけど、今回は置いといて正直レベル低下を感じましたね。

というのもプロ野球の世界でも一昔前は30歳半ばになればベテランといわれ
40歳にもなれば引退する人の方が多かった。
それが今ではどの球団にも中年が増えたと思う。

これをどう考えるかはいろいろあるでしょう。
しかし一番は若手の即戦力だったり、下克上が少なくなってるのかなあって。

何度も書いてるけど、高校の一番伸び盛りに素人の指導者が教えてるなんて
野球くらいのもんじゃないかなw
先日は智辯和歌山の監督が辞められたというのがニュースになってました。
かなりの高齢で指導ですよ。

多くの指導は自分が見本を見せられるべきという不文律があります。
投手に投げ方を指導しても現役選手に近い動きで教える必要があるでしょう。
またスポーツの進化は日進月歩、自分が教わったのが10年前だとしたら、
いくら研究してても20年もすれば遅れてくるはず。

そう考えるとせいぜい45歳前後がピークになるんじゃないかな。
野球の頂点であるプロ野球でも60歳や70歳でもやってるなんて聞かない。

野球の全盛時代はそれこそ底辺はかなりだったと思う。
野球をしてない人はいても野球を知らない人はいなかった。
贔屓の球団が必ずあり、放送がなかったら仕方なく巨人というのはあっても
地元球団があるような人は熱狂的に応援してましたしね。

それがいつしか少なくなって、その少ない中での大会になってしまってる感じ。
そりゃあその中ではエキサイティングな場面もあるでしょう。
しかし井の中にいても外界はわからないもの、そして今回出てみたら・・・w

実際数試合見たけど、金属バットじゃなかったらさっぱり。
守備は悪くないと思うけど、打てないんだよなあ。
投手にしても吉田選手が大活躍したといっても、よくよく考えたら本当は2回戦
か、3回戦で消えてないとおかしいのかもしれない。

だって過去に名投手といわれ、その後プロでも活躍した人でも優勝までは
なかなかですもん。優勝した人でも交代してるしね。
だから、守備に関しては問題ないかもしれないけど得点できないというのが
最近の傾向になっているのかも。

友人とも話したのは日本人だけで相撲してたら、この人が強い世界最強なんて
言ってるところにハワイ、モンゴル、ブルガリアの人がきたらさっぱり。
高校野球もそんな感じになってないかなと。

スポーツが進化すると特に技術系の競技はつまらなくなりました。
理由は科学的な見地が進むと無駄が省かれ、個性的なフォームがなくなってしまい
斬新さがなくなってしまったからです。

そのつまらなさを唯一留めてくれると言っていいのが世界大会、国際大会では
ないでしょうか。そしてご存知のように野球はそこも軽視してしまいました。
WBCが始まり、日本が連覇したときは復活すると感じたんですけどね、残念。
さてさて、このままこの内向きスポーツは発展できるんだろうか。

大谷選手が大リーグで活躍してるとはいえ、彼がホームランを打った時の観客席
がガラガラで悲しくなってしまいます。
甲子園の賑わいも敵があってこそのもの、はてさて野球の対戦相手は!