2019年03月17日

友人の話

卒業式間近。
この時期にはいつも親友との話を思い出す。
 
 
 
教師になったばかりの親友と、就職したての自分とで飲んだ日があった。

仕事はどう?という質問に
「今日はきつかったわあ・・・」

彼の受け持つ小4のクラスに重度の障害を持ったAくんがいたという。
ただその障害は内臓系のもので外見ではわからない。
それでも運動が出来ないとかいろいろ制約があったそうだ。

そういうこともあってか、いじめが始まる。
彼らにしてみればさぼりのように映ったんだろう。

友人はクラスに雷を落とした。
「お前らはAくんがどれだけたいへんかわかっているんか!」
「人の苦しみがわからないお前らは最低だ!」

しかしAくんの病気のことは母親から内緒にしてくれと言われてた
そうだ。しまったと思ったけど後の祭り・・・
その日はAくんの母親から抗議があって落ち込んでいたから自分を
誘ったんだろう。
 
 
それから何年かして卒業式の日が来た。
初めて受け持った子たちを無事見届けた日。
それを祝ってあげようと二人で飲んだとき、「あの時の話を覚えて
る?」と。どうした、何かあったかと聞き返す。

「今日の卒業式の日、母親からすごく感謝された。」
「あの時は先生を怒ったけど、あれからいじめは一切なくなったそう
です。」「本当にありがとうござました。」と涙ながらに言われたそうだ。

良いことしたなって言うと
「ああ」とひとこと言ってビールを飲み干した。
教師という職業が難しいながらやりがいもあることを知ったんだと思う。
 
 
 
親友は中学時代に同級生になったんだけどけっこう性悪だったw
いじめっ子っていうほどじゃないけど。
ケンカもよくしたし、その反面馬が合いいろんな話もした。

彼はひじょうに頭が良かったけど、運動が大の苦手。
そういうのもあってコンプレックスというかダメな部分の自覚があった
んだと思う。それが他人に向ける優しさになったんじゃなかろうか。

全国模試の結果にも名前が出て、日本の有名難関国立大学にも余裕の
高得点を取りながら、自分の目的は教師だと地元の国立大学に進学。
まさに異色の男、同級生ながら尊敬に値する人物。

そんな彼が教師になり、最初にぶち当たった壁でした。
今や大ベテラン、他の教師からの相談に忙殺されている。





taka1346yu at 23:11│ひとりごと