ワイドショーで正論おじいさんというのが出てました。
簡単に説明すると松坂市の商店街で少しでも公共の道路に店のものが
出ていると通行の邪魔、道路交通法違反だと注意する89歳のおじいさん。

おじいさんの言ってることは正当なんで反論できない。
店側が悪い、行政の指導及び条例を作らないから。
おじいさんはやり過ぎ、話し相手がいないんだろうと二手に分かれています。

ある法学者の見解では「法律は形式的に違反しても、ただちに発動しない。
1センチ看板がはみ出しているから摘発すべき、というのはやり過ぎに
あたるのではないか」と指摘しています。 

また、のぼりの切断や客のいる店内で大声を出すといった行為は、それぞれ
『器物損壊罪』や『威力業務妨害罪』にあたる可能性があるとしていて、
「いずれも警察に任せるべきで、個人がやるべき行為ではない」
と見解を述べています。 

これについては「警察は民事では動かないからこそおじいさんが出てきた」
またおじいさんが出動するまでの通りの酷い様子も写真がアップされ、
さすがにダメでしょって声も上がっています。

また法律についても「お前らは1キロ以上スピード違反した事が無いのか」
というのもありました。
これについて思うのは、残念ながら取り締まりの問題だと思う。
警察が厳重に取り締まれば違反は出来ない。
しかし実質運用自体に余裕が設けられてるじゃないですか。

飲酒運転にしても自動車学校で教官が「どれだけ飲んだならダメだと思い
ますか」って質問があり、みんなが悩んでると。
オチョコ一杯くらいなら、わかるかわからないかの一滴なら・・・なんて
極端な例をあげてたけど、法律上はダメなんですよ!

つまり、法律を厳格にすればダメなものはダメ。
そこに許容範囲があってその部分を社会や取り締まり側がどう判断するかで
法の運用は決まっていくんでしょう。

そう思うと今回の件、個人的には判断しずらい。
でも確かに日本の風景というのはデザインの統一感、自己主張の強さによる
風景の破壊も確かに酷いと思う。

その一番悪い例が繁華街なんかの客引きや看板なんかで目も当てられない。
そしたらこんな写真が上がってて、多くの人が日本のお店のモラルについて
おじいさんの主張は間違ってないという意見が増えてました。

mise

確かに酷い。
そう思えば京都の京極通、梅田の天神橋商店街、心斎橋、道頓堀なんかも
綺麗な街並みもあれば滅茶苦茶な部分もある。

地方都市ではいわゆるバイパス通りにあるチェーン店の看板の下品さ。
嫌になりますわ!

そうそう、我が町ではコンサルタントの方が来てまちづくりを考える事業が
始まってるんだけど、この方がいわれた偽物素材を使用してはいけないと
いう言葉が新鮮でした。

偽石偽木みたいなものはダメということです。
確かにそういうので興ざめしたことがけっこうある。
もちろん正義おじいさんには怒られはしないだろうけどw

おじいさんの登場は正しければ正義なのか。
法令やルールを順守するというのはどういうことか。
その前に店自体のルール、マナーを守る意識など問題提起されたと思う。

もちろん答えはまだまだ先でしょうね。
ただ店も自己主張を控え、町全体のデザインの統一感などのコンセンサスを
作り、美しさを与えるのが個人的には素晴らしいと考えます。

今はもう忘れられました。
自動販売機が日本中のあちこちにあり、ある時一斉に規制されました。
あのとき誰も異議を申し立てませんでしたよね。
特に気になってはいなかったけど、規制された後に文句もなかった。
それもまた頭に入れておきたい。