毎日やってる世界陸上だけど、いつもなら結構見てるのに今回はなんか興味がそれほ どでもない。地元大阪でやってるというのになんでかなあと不思議に思う。 週刊誌なんかでは「メダルが期待できないから」なんて書いてあるけど、それなら 今までもそんなに見なかったはず、別にメダルよりも世界のアスリートの驚愕の パフォーマンスを見るだけでも価値は十分あった。 ただ思うのは、やっぱメインじゃないかのかもしれない。 つまり過去の大会のほとんどは深夜枠で放送されてきた。 織田裕二が「この後すぐ!」で何度だまされたことだろう。 それくらい食いついて見てたはずなのに・・・ 言っちゃ悪いが深夜のお笑い番組やくだらない映画に再放送が流されている時間帯 では、世界陸上はそれらよりは十分に見応えがあった。 また時間つなぎを食い入るように見るわけでもなく、何かしながら流していて良い 場面になるとそちらを見るという「ながら」的利用をしてたように思う。 でもゴールデンタイムに見るほどの魅力まではいかないかもね。 もちろんオリンピックはそんなことはないんだけど。 とはいえ、それ以上に気になるのは陸連の対応。 つまり観客が少ない日とか時間に地元の小中学生を無料招待するとかして、底辺拡大 の対策なんかやってないんじゃないかな。 聞けば、けっこうプライドが高くそういうことができそうな組織じゃないという。 確かにほとんどがアマチュアなのでプロのように観客動員やそれによる収益で成り立 つわけじゃないし、多くは地道な努力をしていることでしょう。 でも引退後は大学や企業でコーチをし、解説者や名誉職にいくばかりでトップスリー トの育成に関わることがあっても底辺を拡大しようという動きは見られなかった。 現にわが町にも日本を代表する現コーチや解説者が数多くやってきたが、参加者が 少ないとか愚痴をこぼしたり基本を教えてくれるようなこともなく去っていった。 テレビで見ても親近感がまったくわかない。 つまり身近に感じる人が少ないことが観客動員に影響し、それが選手のモチベーショ ンになんらかの作用(逆に増やしたいとあせっていたり)してる気もする。 先日サッカーでカメルーン代表が来たとき旧中津江村の大応援団が話題になった。 サッカーに興味もなかった村民がほんの数日の滞在だったにも関わらず、今でも 熱狂的に応援している。今回隣県の鳥取市ではジャマイカの陸上選手がキャンプし、 地元の人たちを交流している記事を読んだ。 こういうのはいつまでも心に残ることでしょう。 今回メダルを期待されながら涙していた選手たち。 歴代でも相当な選手たちだけど、彼らにはそれ以上に底辺拡大にがんばってほしい。 じゃないと陸上は深夜枠で十分だというのがおいらの結論だ。