ハイチの地震から10日あまり経ちました。
冷静になるといろんなことが見えてくるでしょう。
この地震が起きた後、あきれたことがあったんですよ。
ネット上に書かれていて「日本は緊急援助に出たか」というもので、その口調
は「諸外国よりも遅い」「何をしてるんだ」みたいな感じでしたから、何を
考えてこんな発言をするのか理解に苦しみました。
オイラも偽善者的なことはいいますが、まさに高みからの偽善者発言だと思いましたね。
困った人を助けるという行為は大切です。
オイラも消防団活動をしていますし、ちょっとしたことなら協力しています。
それでもすぐに出来ることと出来ないことがあります。
海難救助、山岳救助、災害救助・・・様々な場面があり、プロアマ問わず
向いますが、一番考えなければならないのは二次災害を防ぐこと。
被災者の下へ行きたいのは誰もが同じで、外野に「なぜ行けない」「なぜ行か
ない」と囃し立てられなくとも十分わかっています。
オイラも「早く」「どうにかして」なんていう場面が何度もありましたが、
そこは客観的冷静に行動できなければ救助をする者として失格でしょう。
後々、軽はずみな行動で怪我したり命を落としても誰も誉めてくれません。
翻ってハイチの問題のときすぐに思ったのが暴動でした。
海外危ない情報を知っていれば南アフリカ、ナイジェリア、コロンビア、中東
などと並ぶ危険地帯に中南米は入っています。
どこかの暴動でも消火活動に行った救急隊員が撃たれるなんていう事件が海外
では当たり前のようにあり、日本のように両手をあげて喜んでくれるところ
ばかりじゃないという「常識」を知ってないと。
さすがに冷静な意見が相次ぎ「国情がやばい」「行けばいいってもんじゃない」
という反応が続き、沈静化していきました。
最近の報道を見てすぐに行っていたら危険だったというのを知った発言者たち
はどう思っているでしょうか。
命は尊いというのは日本人は常識、当たり前だと思っています。
でも現実にはそんなことを思ってない人々も残念ながらいます。
救助は知識・知恵・情報・経験が大切で熱意はその次でなければなりません。