今の時期は卒業式シーズンでもあるけど、学生なら一人暮らしの準備期間でも ある。オイラも高校卒業後、初めての一人暮らしはバン一台程度のもので、 冷蔵庫、炊飯器、ステレオそして布団だった。 しばらくはテレビもなく寂しく寝ていたのを思い出す。 近所に友人がいてくれたのが本当に助かった。 オイラの時代でさえ2年後の後輩たちは、スクーターや洗濯機も当たり前で すっかり変ったと思ったものだけど、今はさらに変っているみたい。 逆にテレビを欲しがる人が少ないのだという。 テレビ離れもあるだろうけど、スマホやPCがあれば問題ない。 オイラの後の人たちはしばらく贅沢だったようだけど、最近の若者は堅実派が 多いようだから、必要最低限のものしか購入しないそうだ。 そう考えると「我慢できない若者」というレッテル貼りがなされた時代があっ たけど、ある意味我慢強くなっているんでしょう。 いいのか悪いのかはよくわからないけど、何だかかわいそうな気がする。 とはいえ、一人暮らしがしやすい時代にはなっていると思う。 オイラの時代がようやく24時間営業になりはじめた境目だったけど、今は コンビニが乱立し、スーパーまで24時間化してきた。 大都市でさえ深夜12時になれば真っ暗になっていたのが、日本列島北から 南まで眠らない街になった印象がある。 娯楽もマージャンしかなかったけど、何でもあるしね。 うらやましい気持ちもあるけど、暇つぶしを工夫したり、個人で遊びにくい ぶん友達と話したり、先輩や後輩との関係やバイトシフトを入れるなど、そ れなりに楽しんでいたと思う。 自分の部屋で一人でいることが、そんなに快適じゃなかったことは不幸という よりも幸せだったようにも感じる。 深夜に意味もなくバイクで走ったり、数少ない24時間営業の喫茶店にコー ヒーを飲みに行ったり、妙に懐かしい。 学生の気質自体はそんなに変化してない気がする。 でも周囲の環境変化の影響は知らず知らずのうちに浸透していることでしょう。 アナログ時代最後の辺りを過ごしたけど、デジタル時代へ移り、そこからもう 何十年も経ったから、デジタル時代に生まれた子達ばかりなんだから。 以前はカラーテレビ時代に生まれた子と驚き、パソコンが広まったWin95 に生まれた子から、ケータイ・スマホが出来た時代の子と移りました。 変わらないのはなんだろうな・・・ 一人暮らしをする最初の寂しさを経験することだろうか。