2005年06月
2005年06月30日
誤解のもと
若貴、日中韓・・・テレビでこの話題はことかかない。
なんでこんなに争いごとやいざこざいになってしまうんだろう。
お互いの非や原因をあれこれ考えていると強く思うのは、日本人の特性とも
いうべき「わかってほしい」「わかってくれる」という思いすぎにあるように
感じます。
兄弟だから、相撲部屋を継ぐということは、ODAをたくさんしてるんだから
謝罪文も何度も読み上げてるんだから・・・だからわかってちょうだい。
というのが、日本人の感覚なんでしょう。
日常でもイライラする人の多くに「なんでわかってくれない」と言う人が
けっこういます。もちろん「嫌だ」「OK」というはっきりとした意思表示を
しているのにわかってくれない場合は納得しますが、聞けばそういうのを明確
に示してないくせに相手ばかりを責めていることが意外に多いようで。
そういう人はいえない自分を反省しないし。
親子、夫婦、兄弟のように長年いてもわからないのに、友達とはいえ他人に
わかってもらうのはもっと難しいでしょう。
イライラしないのなら構いませんが、イライラするならはっきりと言うこと。
それも他人に「言ってもらう」のではなく自分の口でね。
たまには自分も嫌な人にならなくちゃ!
ただし、はっきり言う事で失う結果になったとしても・・・自己責任です。
2005年06月29日
2005年06月28日
バンザイ族
「バンザイ族っていうのがいて・・・」
なんのこっちゃ?と思った。
あるテレビ番組でサイパンのバンザイクリフについて、日本から現地にやって
きた若者に由来をインタビューしたものである。
これを聞いたときは心底あきれたと同時に、韓国と中国との間の歴史認識の
溝を埋めることはもはや不可能だとも感じた。
自国の国民の悲劇すらすら知らない、もしくは興味もないのにどうして他国が
味わった辛酸を知ることができよう。
一部の若者だと思ったら70%以上が知らなかった。
しかし戦場では彼らのような世を知らず、政治や世界情勢を知らされない人々
が「天皇陛下バンザーイ」と叫んで死んでいったのかもしれない。
戦時下と平和な世の中という違いだけで根は同じという気がする。
終戦60年後にして昭和天皇ではなく現天皇陛下ご夫妻が現地を訪問された。
私は遅いし、昭和天皇の方がよかったのになあと思っていたら、ご遺族の中に
も同じような発言をされてる方がいたが概ね歓迎ムードであった。
なにわともあれ生き証人たちが残っている間に行かれたことは正解だと思う。
バンザイクリフや慰霊碑に黙祷されるお二人に姿に胸が熱くなった。
風景は青い空に青い海。
そこにアメリカの戦艦がひしめき、野と海から挟み撃ちにされ、次々に人が
飛び込んでいた場所とは想像できないほど穏やかなのが印象的だった。
戦争は嫌いだ!二度と起こしてはならない。
多分誰もがそういうと思う。
でも悲しみの歴史を知り、その原因を知ることを怠れば・・・