いまスキーを教えてる真っ最中なんだけど、広島のスキー場で悲しい
衝突事故が起きたみたいですね。
ぶつけたスノーボードの30代男性は首の骨折でマヒ、ぶつけられた
しょうがく年生の女の子は死亡。

昨年、自分たちの地元ではタイム計測のコースでリフト支柱にぶつ
かった人が亡くなっています。
過去レース中に衝突、がけから転落など自分もいくつか見ました。

スキーだけじゃなく自然を相手にしたアウトドアスポーツで命に関わる
ようなことや大怪我はどうしても避けられません。
逆に遭わないためにはやらないということになり、そこは交通事故と
似てるともいえるでしょう。

経験上、衝突事故は中級者コース、遭難などは上級者というイメージ。
特に今回の事故では亡くなった女の子も丸っきり初心者ではなく地元
の子なのでそこそこは出来たんでしょう。

そこに上手くなりたてのボーダーがスピードを過信し、テクニック以上に
暴走してしまい事故に至ったと思われます。

自分もスキー場にいて何度も注意したことがありました。
周囲を見ないで急にジャンプや回転したり、コース中央をふさぐ行為や
急停止するなどはボードの人の方が多い。

というのも、スキーは上達にある程度指導が必要なので、その過程で
我々のようなコーチからマナーを聞かされることになります。
ボードは比較的簡単に始められることで、逆にそうした過程を通過しない
ということになるでしょう。

悩みの種でもあるぶん、ボーダーがいることでスキー場も潤っているから
そこのところは中々難しいと思いますね。

また今回の死亡事故は衝撃的で聞けばすぐにどうしろってなりがちだけど、
データから冷静に判断する必要もあります。
多ければ対策は急がれるけど、印象としてはここまでの事故をあまり聞か
ないから、過剰に反応する必要もないと。

そういう点では雪山の遭難事故の方がはるかに増えているんで、そちらを
対策すべきだというのは自然の場所に暮らす者、捜索に出なければならない
者たちの総意になっています。

最近はアウトドアも費用がかかるんで簡単ではなくなりました。
昔はお金がない者の方がすぐにできるイメージがあったけど、最近は装備
や服装がファッショナブルになり、普段着とかおさがりで気楽になんていう
イメージがなくなりましたね。

いろいろ聞くと、高収入の人たちか地元の人かくらいのもので、OO人口が
減った、若者のOO離れなんていうけど、実際は費用がかさみ中々・・・
そういうときに命に関わる事故が出てしまうとさらに厳しい。
自分もあと1.2週間は指導に行くんで、とにかく安全を広めていきたいです。

将来ある二人の人が楽しみから一転の悲劇。
あらためて気を引き締めようと思いました。